Railsの開発環境をブラウザだけで作る方法【GitHub Codespaces・2026年版】

ブラウザ上のGitHub CodespacesでRuby 3.4・Rails 8の開発環境を動かすイメージ
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「Railsの学習を始めたいけど、最初の環境構築でつまずいて先に進めない……」——そんな経験はありませんか?環境構築はRailsやRubyの本質とは関係ないのに、意外と時間を奪われるハマりポイントです。

ブラウザ上のGitHub CodespacesでRuby 3.4・Rails 8の開発環境を動かすイメージ

この記事では、ローカルに何もインストールせず、ブラウザだけでRuby on Railsの開発環境を作る方法を紹介します。使うのはGitHub Codespaces。かつて定番だったAWS Cloud9の代わりになる、今の初心者に一番おすすめのクラウド開発環境です。

Cloud9は使えなくなりました(2024年7月〜)

以前このブログでは「AWS Cloud9でRailsの環境を作る方法」を紹介していました。しかしAWSは2024年7月25日をもって、Cloud9の新規ユーザー受付を終了しました。すでに使っている人は継続できますが、これから始める人は新しく作成できません。

そこで本記事では、Cloud9とよく似た「ブラウザで完結するクラウド開発環境」であり、かつ無料枠で気軽に使えるGitHub Codespacesへの乗り換えを前提に、手順を全面的に書き直しました。

AWS Cloud9は2024年7月に新規受付終了、GitHub Codespacesへ乗り換える比較図
ブラウザで作るRails環境の定番は、Cloud9からGitHub Codespacesへ移りました

GitHub Codespacesとは?なぜ初心者におすすめか

GitHub Codespacesは、GitHubが提供するクラウド上の開発環境です。ブラウザ(またはVS Code)から起動すると、クラウド上に用意されたLinuxマシンにVS Codeがつながり、そこでコードを書いて動かせます。初心者にうれしいポイントは次の通りです。

  • ローカル環境を汚さない:自分のPCにRubyやPostgreSQLを入れる必要がなく、バージョンの衝突で悩まない
  • ブラウザだけで完結:WindowsでもMacでも、Chromebookでも同じ手順で動く
  • 無料枠がある:個人アカウントなら毎月一定時間まで無料で使える(2コアで月60時間目安。※枠は変わることがあるので公式ページで確認)
  • Railsと相性が良い:Rails 8には環境定義(devcontainer)を自動生成する仕組みが標準で入っている

この記事のゴールは、Ruby 3.4 / Rails 8 のアプリをCodespaces上で起動し、ブラウザで「Railsの初期画面」を表示するところまでです。GitHubのアカウントは事前に作成しておいてください。

この記事でやること

  • GitHubでリポジトリを作る
  • Codespacesを起動する(ブラウザ上にVS Codeが立ち上がる)
  • Ruby 3.4 / Rails 8 でアプリを新規作成する
  • PostgreSQLに接続してサーバーを起動、ブラウザで動作確認する
  • 変更をコミットしてGitHubにプッシュする
リポジトリ作成・Codespaces起動・rails new・ブラウザ確認の4ステップ図
この記事で進める4ステップの全体像

手順1:GitHubでリポジトリを作る

GitHubにログインし、右上の「+」→「New repository」からリポジトリを作成します。ここでは blog という名前にします(作りたいアプリ名に置き換えてOK)。

  • Repository name: blog
  • 公開設定: PublicでもPrivateでもOK(学習用ならどちらでも可)
  • 「Add a README file」にチェックを入れておく(空リポジトリだとCodespacesを起動しづらいため)

「Create repository」を押せばリポジトリの完成です。

手順2:Codespacesを起動する

作成したリポジトリのページで、緑色の「<> Code」ボタンを押し、「Codespaces」タブを開きます。「Create codespace on main」をクリックすると、クラウド上に環境が用意され、ブラウザ上にVS Codeが立ち上がります。初回は1〜2分ほどかかります。

VS Codeの画面が表示され、下部にターミナルが出ていれば準備完了です。以降のコマンドはすべてこのターミナルに入力します(ターミナルが見当たらない場合はメニューの「Terminal」→「New Terminal」で開けます)。

まずはRubyが入っているか確認しましょう。Codespacesの標準(Universal)イメージには、あらかじめRubyとNode.jsが入っています。

ruby -v   # ruby 3.x が表示されればOK
node -v   # Node.js のバージョンが表示されればOK

Ruby 3.4 を用意する

標準イメージにもRubyは入っていますが、バージョンを固定したいのでrbenvでRuby 3.4系をインストールしておきます(すでに3.4系ならこの手順は飛ばしてOK)。

rbenv install 3.4.4
rbenv global 3.4.4
ruby -v   # ruby 3.4.4 と表示されることを確認

※インストールできるバージョンは rbenv install -l で一覧を確認できます。3.4系の最新パッチが出ていればそちらを使ってください。

手順3:Railsをインストールしてアプリを作る

続いてRails 8をインストールします。

gem install rails -v 8.0.2
rails -v   # Rails 8.0.2 と表示されることを確認

データベースにはPostgreSQLを使います。Rails 8では rails new--devcontainer を付けると、PostgreSQLなどをまとめて動かすための環境定義(devcontainer)も一緒に生成してくれます。今回はブラウザで動作確認するところまでを最短で進めたいので、まずはシンプルに作ります。

rails new blog -d postgresql
cd blog

※アプリ名は自由です。この記事では blog にしています。

PostgreSQLを起動する

Codespacesの標準イメージにはPostgreSQLがインストールされているので、サービスを起動してログイン用のユーザーを用意します。

sudo service postgresql start
sudo -u postgres createuser -s "$(whoami)"

1行目でPostgreSQLを起動し、2行目でCodespacesのログインユーザー(codespace)をスーパーユーザーとして作成しています。これで config/database.yml を書き換えなくても、Railsからそのまま接続できます。

データベースを作成してサーバーを起動

bin/rails db:create
bin/rails server

サーバーが起動すると、Codespacesの画面右下に「ポート3000が開きました。ブラウザで開きますか?」という通知が出ます。「ブラウザーで開く(Open in Browser)」を押すと、新しいタブでRailsアプリにアクセスできます。

Rails 8の初期画面(ロゴと「Rails version / Ruby version」の表示)が出れば成功です。ローカルに何もインストールせず、ブラウザだけでRailsが動きました。

「Blocked host」エラーが出たら

環境によっては「Blocked host」というエラーが表示されることがあります。その場合は config/environments/development.rbRails.application.configure do ... end の内側に、次の1行を追加してください。

config.hosts.clear

これは「このホスト名からのアクセスは許可する」という設定で、Codespacesのように動的なURLで開発する場合に必要になることがあります。保存して bin/rails server を再起動すれば解消します。

手順4:変更をコミットしてプッシュする

Codespacesは最初に作ったGitHubリポジトリとすでに紐づいています。認証(SSHキーの作成など)も不要で、そのままプッシュできるのがCloud9より楽なところです。

git add .
git commit -m "rails new"
git push origin main

GitHubのリポジトリページを開き、Railsアプリのファイルが並んでいれば成功です。あとはコードを書いてはコミット・プッシュを繰り返して開発を進めていきましょう。

Codespacesを使うときの注意点

  • 使わないときは停止する:Codespacesは起動している時間で無料枠を消費します。作業が終わったら「Codespaces」一覧から停止(Stop)しておきましょう。一定時間操作しないと自動停止もします。
  • PostgreSQLは再起動のたびに立ち上げ直す:Codespacesを停止・再開すると、sudo service postgresql start が必要になることがあります。エラーが出たらまずこれを実行してください。
  • 本格運用にはdevcontainer化がおすすめ:毎回セットアップし直すのが面倒になったら、rails new --devcontainer で生成される .devcontainer をリポジトリにコミットしておくと、次回以降は環境が自動で整った状態でCodespacesが立ち上がります。

まとめ

AWS Cloud9が新規受付を終了した今、ブラウザだけでRailsの環境を作るならGitHub Codespacesが第一候補です。ローカルを汚さず、WindowsでもMacでも同じ手順で、Ruby 3.4 / Rails 8 の開発環境がすぐに手に入ります。

環境構築はゴールではなく、あくまでスタート地点です。ここでつまずかず、本来時間をかけるべきMVCやRailsの設計に早く取り掛かりましょう。

次のステップとして、以下の記事もあわせてどうぞ。

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